東北のブナ林にはまだ残雪があり、朝夕は少々寒さが残っていますが、木々はたくましく新芽新緑を大きくしています。まばゆいほどの明るい緑は気持ちが洗われるような、新鮮な感じがします。やっと来た春です。
春の日差しがまぶしい中に、スクスクとブナの木々が伸び、枝先の浅緑が目に飛び込んできます。広角レンズでパンフォーカスを狙いつつ、緑の色が出るように露出補正に気をつけます。
右上に太陽があるタイミングでの撮影。空の雲と青空のバランスにも留意しながら、木々の重なりがなるべく少ないところを選びました。
三脚を使いますが、伸ばさず低い位置にカメラを構えています。
レンズ:AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED
焦点距離:18mm
絞り値:f/8
シャッタースピード:1/1000秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+0.7段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
その他使用機材:円偏光フィルターII 77mm、三脚
画角100°(FXフォーマット時)の超広角域からの約1.9倍超広角ズームレンズ。約385gと軽量コンパクトで機動性の高い撮影が可能。
鮮やかな葉の緑が出るように思い切って露出をオーバー(+2.3)にし、なおかつ絞りを開放気味にして背景のボケを大きくしています。やさしい感じを表現しました。
朝、雨の降った後、逆光に輝くスギナの様子を狙いました。カメラの高さを極力低くして背景に緑の色がくるようなところを探しての撮影です。新緑ではないものの、この時期でないと撮ることのできない足元の新しい世界です。
撮影・解説:芳賀 健二