春と秋、バラには二度のピークがありますが、初夏にかかるこの時期は爽やかな風と暖かい光に包まれて、撮影するにも見学するにもとてもよい季節です。さぁ、カメラを持ってバラ園に出かけましょう。
独特の甘い香りに包まれて、いろいろな色や形のバラが咲いています。快晴の青空の下に映えるよう、明るいピンクのバラを選びました。
たくさん咲いている様子を表現するため広角レンズを使い、花芯より少し高いカメラ位置を確保。三脚は立てず手持ちでの撮影です。絞りはやや開け気味にして、背景をぼかしています。
昼近く、太陽がトップライト気味の位置にある際に撮影しました。
レンズ:AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED
焦点距離:18mm
絞り値:f/5.6
シャッタースピード:1/2000秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+0.3段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 800
その他使用機材:円偏光フィルターII 77mm
画角100°(FXフォーマット時)の超広角域からの約1.9倍超広角ズームレンズ。約385gと軽量コンパクトで機動性の高い撮影が可能。
爽やかな青空を思い切って大きく入れた構図で、広がりや初夏の開放感を意図してみました。円偏光フィルターの効果で青空の色をやや濃くしています。
背景には光が当たっていますが、手前にある主役のバラには直接の光は当たっていません。露出をオーバー気味にかけ、やさしい色合いのバラの雰囲気をソフトフィルターで強調してみました。花の向いている右側を少し広めに切り取っています。
撮影・解説:芳賀 健二