真っ赤なハイビスカスは夏を代表する色鮮やかな花で、夏に海外や国内のビーチリゾートへ行くとよく咲いています。主役のハイビスカスをさまざまなアングルから狙うことで、南国の雰囲気を強調しつつ作品にバリエーションをもたせることができました。
南の島独特の抜けるような青空を背景にすることで、真っ赤なハイビスカスを強調し、南国のイメージを持たせた作品にしました。花の位置を画面の中心から少しずらし右側に間を取ることで、安定感のある洒落た構図になります。ハイビスカスのように色鮮やかな花を雲ひとつない快晴のなか撮影すると、露出オーバーにより色飽和を起こし花びらのディテールが失われてしまうことがあるため注意が必要です。
レンズ:AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR
焦点距離:60mm
絞り値:f/8
シャッタースピード:1/250秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+0.7段
フォーカスモード:AF-C
ISO感度設定:ISO 100
DXレンズ初のナノクリスタルコートやフッ素コート、電磁絞り機構を採用。高度な仕様を備えた高性能なレンズです。
レンズの向きを空から少し下げることで背景に植物の葉が入り、南国の雰囲気を作り出しています。青空が背景の作品を撮影したものと同じレンズを使用し、ここでもピクチャーコントロールは[ニュートラル]に設定しました。
さらにアングルを変更し、上から見下ろすような向きから撮影した作品です。背景が灰色に近い地味な色合いなため、赤いハイビスカスが強調されます。珊瑚のかけらで作られた塀が不思議な模様となり、これまでとは違った雰囲気の作品となりました。
撮影・解説:斎藤 勝則