梅からサクラへと季節は移りましたが、初夏にかけてひっそりと咲く花々もあります。サクラのような豪華さはありませんが、それぞれに個性があり、美しい被写体です。初夏のすがすがしい風の中、撮影に出かけてみませんか。
被写体としては光が当たっている花を選びがちですが、今回はあえて背景を明るい場所で光が当たっていないハルジオンをメインに選び、思い切って露出オーバー(+1.7段)にして撮ってみました。しっとりとした中に初夏の光が感じられるような気がします。
花の近くで腰を下ろし、カメラは手持ちで花の高さくらいに構えて撮影しました。
レンズ:AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
焦点距離:50mm
絞り値:f/2.5
シャッタースピード:1/640秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+1.7段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
背景に広がるポピー畑から一輪だけ離れた所に咲いている花を見つけました。標準レンズのやや広角側で近づいて撮影しています。寄ったことで背景がほどよくボケて美しい作品に仕上がりました。
ちょうど花の一部に光が差した瞬間です。望遠レンズのボケ効果で、主役のシャクナゲを強調して撮影しました。絞り開放で背景の丸ボケもうまく演出されています。
撮影・解説:芳賀 健二