梅雨開けの猛暑の中、さまざまな花々が咲き競っています。個性的な花の特長を引き出すために、どういったレンズを選び、絞りや露出をどのようにするか…。いろいろとトライしながら魅力を引き出してみましょう。
咲き誇るタチアオイの花。暑さをものともせず元気よく咲いていました。緑の背景に赤い花の色が強烈です。
ちょうど背の高さくらいの花を主役に選び、カメラは手持ちで撮影しました。背景に道や人を小さく入れて奥行き感を演出しています。
曇りの日で、強い光はないシチュエーションです。
レンズ:AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR
焦点距離:56mm
絞り値:f/4.5
シャッタースピード:1/800秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+0.3段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
FXフォーマット時、画角84°の広角域から望遠域までの、使用頻度の高い画角範囲をカバーする、約3.5倍標準ズームレンズです。
緑陰にひっそりと咲くレンゲショウマ。下を向いて咲くので花芯が見えるように下から見上げる構図になり、背景の玉ボケが入ります。林間なので暗く、ブレを防ぐためISOを1600まで上げて手持ちで撮影しました。
キツネノカミソリという少し変わった名称の花が、強い光の中で群生していました。望遠レンズのボケ効果をいかし、背景にある光が当たらなかった暗めの花との対比を狙いました。
撮影・解説:芳賀 健二