芽吹きしたばかりの植物には、浅黄色の鮮やかさで爽やかな印象があります。この時期でないと撮れない被写体を求めて林や樹々の中に入り、緑陰の撮影を楽しんでみましょう。
林の中では大きく独特な形のヤツデの葉が目立ちます。レジャーシートを敷いて下から見上げると葉脈がくっきり見えるので、思い切った露出オーバー(+2.3)にして明るめの葉としています。
完全な逆光のシチュエーションで、下から上を見上げるように撮影。超広角レンズの画角の広さを最大限活用しました。
レンズ:AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
焦点距離:14mm
絞り値:f/8
シャッタースピード:1/50秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:スポット測光
露出補正:+2.3段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 800
その他使用機材:レジャーシート
開放F値は明るい2.8で一定。極めて高い光学性能を実現したズームレンズです。撮像範囲の広いFXフォーマットで画面のすみずみまで高い描写力を発揮。
上に向かって垂直に伸びたシダの葉を真横から狙います。葉の間から覗く太陽を入れワンポイントにしてみました。逆光状態になるため露出はオーバー(+2.0)にし、緑の葉を表現しています。
紅葉の葉はかわいらしいため、少し引いた画角で葉の数をたくさん入れて、ワイワイガヤガヤと賑やかな感じを表現してみました。思い切ったオーバー露出(+2)をしています。背景の木の幹のバランスを考えながら望遠レンズで切り取りました。
撮影・解説:芳賀 健二