折々の草花たちが咲き誇り、水車小屋もある小さな公園。広角レンズを使い奥行きと立体感を演出しながら、印象的なアジサイのある風景を撮影してみましょう。
小さな公園を広くて奥行きがあるように見せるため、20mmの超広角レンズを使っています。広角レンズを使うコツは主役に近づき大きく撮ることです。アジサイに近づいて撮ったことで背景の水車小屋が小さく写り遠近感が誇張されて、奥行きが強調されるとともにまるでアジサイの咲くジオラマのような雰囲気も醸し出されました。
レンズ:AI AF Nikkor 20mm f/2.8D
焦点距離:20mm
絞り値:f/22
シャッタースピード:1/45秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:0段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:オート (ISO 800)
その他使用機材:三脚
最新の光学設計で小型・軽量・高画質を実現した、高画素・FXフォーマットカメラの高い鮮鋭感が活きる大口径超広角レンズです。
アジサイは水が似合います。雨上がりの池沿いにアジサイが咲くその下を、錦鯉が悠然と泳いでいます。水面には落ちた水滴の波紋も広がっています。
バランスを整えるために、水面に写り込む花と錦鯉が重ならない位置でシャッターを切ったことがポイントです。
小雨が降る中、雨に濡れたアジサイを強調するため広角レンズで近づき撮影しました。咲いている環境を写すためとアジサイが背景から浮かび上がるように見せたかったため、16-85mmの標準ズームレンズを使用し、焦点距離は20mmに設定。絞りを開放にし背景の石塔の形が分かる程度にぼかしたことと、縦位置で撮り奥行きを出したことがポイントです。
撮影・解説:柿本 完二