春の花々が一段落して落ち着いた頃になると、ユリが気になります。群生しているところを捉えるとスケール感が出ますし、1本2本とスッと伸びた姿や背景に変化を考えての撮影など、いろいろと撮り分けることができるテーマです。
夏の間、広い面積を確保できるスキー場などには、ユリの花の群落が出現することがあります。花の数と香りに圧倒されながらも、思い切って近づき主役をできるだけ大きく扱っています。
弱い光で大人しい雰囲気のなか撮りました。花芯がみえる所を確保するため、自由に動きやすい手持ちでの撮影です。広角レンズですが、あまり絞らず背景を少しぼかし気味にしています。
レンズ: AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED
焦点距離:18mm
絞り値:f/5.6
シャッタースピード:1/200秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+2.0段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
画角100°(FXフォーマット時)の超広角域からの約1.9倍超広角ズームレンズ。約385gと軽量コンパクトで機動性の高い撮影が可能。
同じ広角ズームレンズ(18-35mm)でも、地面にシートを広げ下から見上げるようにして、背景に白樺の林を入れ高原の雰囲気を表現してみました。
逆光気味ですから、思い切って露出オーバー(+1.7)でユリの色を再現しています。
ユリの花の後ろから、逆光で光の当たっている花を見つけました。背景に色の鮮やかな所を配して、光と色の華やかな印象を演出しています。花芯が見える位置からの撮影だけではありません。
撮影・解説:芳賀 健二