春の花といえばやはりサクラです。そして黄色い菜の花も同じ頃に咲き競います。主役脇役をそれぞれどちらにするか悩みますが、さまざまなバリエーションで撮ってみましょう。雨の日のしっとりした感じもいいでしょうが、快晴の元、忠実な色再現をしたい被写体です。
主役は一枝のサクラです。背景に菜の花の黄色を配して色の対比を考えました。菜の花が強くなりすぎないよう、ズームレンズの望遠側でボケ効果を使いました。一枝は画面の角辺りから出すとバランスがよくなります。やや高い位置からカメラを手持ちして撮影しています。
レンズ:AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>
焦点距離:200mm
絞り値:f/4
シャッタースピード:1/640秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+1.0段
フォーカスモード:マニュアル(M)
ISO感度設定:ISO 200
ブレ軽減効果が極めて高いVR機構(手ブレ補正効果4.0段※CIPA規格準拠)を搭載しています。最短撮影距離1.0m、最大撮影倍率1/3.6倍でクローズアップ撮影にも威力を発揮します。
重なりの少ない菜の花を選び主役にしています。カメラをやや低い位置に構え、背景にサクラのピンク色と快晴の青空を入れた構図です。春らしい穏やかな雰囲気が伝わるでしょうか。
ピントは手前の菜の花に合わせていますが絞りをf/8まで絞ることによって被写界深度を深くして背景のサクラもある程度見えるように考えました。散策する人を小さく入れてサクラや菜の花のスケール感を表現しています。
撮影・解説:芳賀 健二