夏の定番である被写体、ハスの花。多くの方が撮影をする見慣れた被写体でも、切り取り方や露出など少し変化させて撮ってみると、表現の幅が広がります。ひと工夫して視点を変えてみるのです。脱「固定観念」を目指してみませんか?
花弁に少し残る水滴。やわらかい光が差し始め花弁の透明感がきれいです。色のグラデーションを美しく撮りたかったため、真横からカメラを手持ちして近づき、この部分だけ大きめに狙いました。思い切ったプラス(+2.0)の露出で背景を飛ばし気味にしています。左斜め上に太陽があるタイミングの撮影です。
レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
焦点距離:70mm
絞り値:f/6.3
シャッタースピード:1/250秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+2.0段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 800
VR機構を搭載し、NIKKOR初のED非球面レンズを採用。極限の画質を追求した高性能大口径標準ズームレンズ。
前日の雨しずくがハスの葉に残っていた所に花弁が1枚落ちていました。色と形の質感の対比が面白かったのに加え、葉の陰が独特の形をしていて魅力的だったので、思わずおさえた一枚です。
カメラの高さを低くすると、葉陰に小さな蕾がありました。主役にするにはか弱い感じですが、葉と寄り添っている姿が魅力的だったため、AF-S TELECONVERTER TC-20E IIIで引きつけ大きく狙いました。露出は葉陰なため、大きくオーバー(+2.0)にしています。
撮影・解説:芳賀 健二