花のピークをやや越えてしまったサクラでも、葉と組み合わせることで魅力的な被写体になります。最盛期とはちょっと違った、ホッと一息ついたようなサクラを表現できます。
枝先に最後まで残っていたサクラの花は、風でも吹けば散ってしまいそうです。波のない鏡のような深い青の水面をバックに、サクラの一枝を緑の葉と組み合わせてみました。
日陰での撮影でしたので、全体に少し青みが強くなっています。水面をやや上から見下ろし、手持ちで撮影しました。
レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
焦点距離:50mm
絞り値:f/4.5
シャッタースピード:1/200秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+0.3段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
VR機構を搭載し、NIKKOR初のED非球面レンズを採用。極限の画質を追求した高性能大口径標準ズームレンズ。
枝先に伸びた黄緑色の葉がアクセントです。逆光のため思い切った2.7段のプラス補正で花の色を出しながら、背景の花と同系色のボケのやわらかさを意識しています。
サクラの花と伸び始めた新しい葉に光が当たっていました。黒い日陰を背景にしたことで花が強調されています。望遠レンズでのボケの効果も考えています。
撮影・解説:芳賀 健二