梅雨間近のこの時期、一番目につく花は花菖蒲だと思います。形、大きさ、色もさまざまで群生した様子も絵になりますし、アップにした際の形や色のグラデーションにも興味ひかれるものがあります。
大きな木の下で直射日光のささない花菖蒲を選び、しっとりとした感じを意識しつつ色の飛びを防ぎました。太陽がほぼ真上にある時間帯に、画角上部の群生した花の右上辺りに光が当たったタイミングの撮影です。
広角レンズを用いて群落の広がるスケール感と奥行きを表現。カメラ位置はやや低めで、手持ちで撮っています。
レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
焦点距離:24mm
絞り値:f/5.6
シャッタースピード:1/100秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+0.3段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
VR機構を搭載し、NIKKOR初のED非球面レンズを採用。極限の画質を追求した高性能大口径標準ズームレンズ。
望遠レンズ(190mmあたり)で後ろのボケ効果をいかした作品にしました。両サイドに色の異なる花を配してトンネル構図のような効果を狙っています。手持ち撮影なのでISO感度を少し高くし、手ブレを防止しました。
青空にスッと立つ一本の花菖蒲を選びました。f/9まで絞り被写界深度を深くして、全体にシャープなピントとなるよう配慮しています。太陽を入れた逆光の状況なためプラス(+1.0)の露出補正をして花の色を出しました。
撮影・解説:芳賀 健二