「夏が来れば思い出す…」の歌で有名な尾瀬は水芭蕉の原が広がります。一風変わった形の白い花が雪解けとともに一斉に湿地のそこかしこに咲き始める姿は、高原や谷間にも遅い春が来たことを実感させてくれます。
背の低い花ですから、木道に横になる位までカメラの高さを低くしています。傷などついていないきれいな花を選んで黄色い花序のしっかり見える位置から撮影しています。やや雲がある日の、太陽がトップライトの位置にあるタイミングに撮りました。
レンズ:AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR
焦点距離:29mm
絞り値:f/9
シャッタースピード:1/500秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+0.3段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
FXフォーマット時、画角84°の広角域から望遠域までの、使用頻度の高い画角範囲をカバーする、約3.5倍標準ズームレンズです。
夕日が山の端にかかる前に逆光の水芭蕉を狙います。若干の赤味が入り日中とは一味違った雰囲気を表現してみました。カメラの高さは地面に置くくらい低くしています。
気をつけて見たら葉に包まれるように小さな水芭蕉の花が咲いていました。ステージへの出番待ちという雰囲気です。中望遠レンズでボケ効果を狙うため、絞りはほぼ開放です。
撮影・解説:芳賀 健二