日本の春を象徴するのは、何と言ってもサクラだと思います。サクラそのものの撮影もよいでしょうがプラスアルファを考え、サクラのある春の景色や風景、風情などを取り入れた写真を狙ってみましょう。
色とりどりで、さまざまな種類のサクラが咲いている山の斜面を撮影しました。写る色合いも気にしていますが、手前にあるサクラやその他の花の「花ボケ」を大きく入れて、春のほんわかした雰囲気を表現してみました。やや逆光気味の状態で、三脚を使用し撮影しています。
レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
焦点距離:200mm
絞り値:f/4
シャッタースピード:1/500秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+1.0段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
その他使用機材:円偏光フィルターII 77mm
サクラと石垣との組み合わせです。やや散り始めた花弁が石垣に張り付き情緒ある一枚は、内堀下部の緑の草がワンポイントです。
サクラの花を画面の中でやや少なめに扱い、背景に湖面のキラキラした玉ボケを入れてみました。春の光線の強さや美しさと組み合わせることで、一味違ったサクラ風景になるでしょう。
撮影・解説:芳賀 健二