里山の春は、次々と咲き始める花や木々の芽吹きなど、とてもフォトジェニックな被写体で溢れています。大地も目覚め、エネルギーが少しずつあがってくるようです。色のつく朝日の昇る頃が、撮影には最高の時間帯です。
日の出と共に、谷間に朝もやが流れ始めています。音もなくゆったりと、まさに変幻自在に変わり続ける様を逃さぬよう、夢中でシャッターを切り続けました。奥の山並みや手前の光る棚田などのバランスを考えて構図を決めています。
レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
焦点距離:92mm
絞り値:f/14
シャッタースピード:1/200秒
ホワイトバランス:曇天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:-0.7段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
その他使用機材:三脚、レリーズ
太陽がやっと雲間から顔を出した瞬間です。近景の田植えの終わった田んぼ、中景のバランスのいい2本の木、遠景の山並み、それぞれを意識し画面の奥行き感も出せたと思います。ホワイトバランスは曇天に設定しました。
山並みの形のよさそうな所と、もやの具合を考えながら撮影場所を選定しました。望遠ズームレンズのやや望遠側(150mm)で切り取り、露出補正(-1.0)にも気をつけて撮影しています。音のない朝の静寂さが伝わるでしょうか。
撮影・解説:芳賀 健二