次々と春の花が咲いてくる時期。吹く風がまだ冷たく気温が低めでも、光の強さと暖かさの中、駆け足で季節は変わっています。マンサク、サンシュ、ロウバイなど黄色い花の中で、ボケの赤は目立ちます。光の春は色の春へと移ります。
まるで照明に灯が入ったように見えるよう、逆光気味の透過光がポイントになるロウバイです。光線があり青空という天候での撮影が最適です。枝ぶりの入れ方やバランスにも気をつけて撮影しましょう。やや見上げる感じで、手持ちで撮影しました。
レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
焦点距離:160mm
絞り値:f/5
シャッタースピード:1/3200秒
ホワイトバランス:色温度(4760K)
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+0.3段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
ブレ軽減効果が極めて高いVR機構(手ブレ補正効果4.0段※CIPA規格準拠)を搭載しています。最短撮影距離1.0m、最大撮影倍率1/3.6倍でクローズアップ撮影にも威力を発揮します。
春先は、小さな花が多いように感じます。その小ささゆえ、数で見せるような咲き方をするのでしょうか。混んだ枝の間に小さく咲くボケの花を少しでも目立つよう、望遠レンズで引きつけて開放気味の絞りで撮影しました。ボケ効果も狙っています。
暖かそうな衣装をまとったようなネコヤナギに、春の日差しが注いでいます。川沿いに咲くネコヤナギを少し大きく扱って、背景の水のきらめきを丸ボケにして変化をつけてみました。望遠レンズですからボケも大きくなります。
撮影・解説:芳賀 健二