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一枝の梅花・植物

ようやく緩み始めた寒さの中で、可憐な花が早い春の訪れを教えてくれます。凛とした雰囲気、日本らしい被写体である梅の花は、色も咲き方もその木によってさまざま。カメラを向ければ枝ごとに個性豊かな表情を写し出すことができるでしょう。

枝で画面を大胆に切り分けた一枚。直線的な枝ぶりが面白い効果を出しています。背景は色の違う花が咲き誇っていますが、ぼかして整理することで一本の細枝が引き立ちました。咲いた花を一輪にとどめ、他はまだ蕾のままの枝を選択することで、春の始まりを予感させます。
お昼過ぎ、やや左側高めの位置に太陽がある順光のタイミングに、カメラを手持ちして撮影しました。

撮影時のポイント

  • 望遠レンズを使って背景をぼかす
  • 被写体が暗くならないよう逆光に注意
  • 順光で空の青さを鮮やかに捉える
  • 白い花は露出が難しいため、露出補正を段階的に使ってベストの補正を選ぶ
  • 色の違う花を重ねるよう配置し被写体を浮き立たせると同時に、画面に華やかさを演出

撮影情報

撮影データ・使用機材

レンズ:AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR
焦点距離:135mm
絞り値:f/4.8
シャッタースピード:1/500秒
ホワイトバランス:オート
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+0.3段
フォーカスモード:AF-A
ISO感度設定:ISO 400

おすすめ機材

望遠ズーム

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この被写体の撮影バリエーション

地面に散った花や花弁には独特の詩情があります。落ちた花と庭石の模様をつかってアートな一枝を表現してみました。画面左に大きく余白をとり、余韻を持たせています。カメラを下向きに構えた場合も露出は難しいもの。露出補正を段階的に使って好みの露出をみつけてください。

梅の枝は縦構図でも画になります。まるで一幅の日本画のよう。梅の直線的な枝は、強い印象を与えがちなので、なるべく主題になる枝の本数は少なくまとめます。この写真は順光で撮影していますが、あえて逆光で枝をシルエットにしてみるのも、水墨画のようで面白い一枚になります。

撮影・解説:村上 未知

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