文字を見るだけでも何となくおめでたい花です。色のない早春の大地に、力強く咲き始めて春の到来を告げてくれる福寿草を、さまざまな視点や組み合わせで撮影してみましょう。
咲いている花と、これから咲く蕾のバランスが良さそうな一群を探します。花芯の見えるギリギリの高さまでカメラ位置を下げて、手持ちで撮影。背景の残雪を入れ込みました。標準から中望遠域のボケ効果を活用しています。日中、太陽がトップライトの位置にある時間帯です。
レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
焦点距離:66mm
絞り値:f/5
シャッタースピード:1/1250秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+0.7段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
やっと咲き始めた梅林の梅の下に、春の光を体全体で受け止め咲いている福寿草。
広角レンズを使って背景の梅林の様子を見せつつ、主役の福寿草をあまり絞らず広角接写しています。
福寿草を上から撮ると茶色の草などが目立ってしまうのですが、梅の木のシルエットが面白く、それと組み合わせるためあえて上から撮り、影とのコラボレーションを狙ってみました。時には視点を大きく変えてみるのもよい方法です。
撮影・解説:芳賀 健二