風景の中に、何かリズムのようなものを感じたり、シンメトリーな構図を見つけたときは、ちょっとアーティスティックな作品にしてみましょう。風景写真とスナップの架け橋のような位置づけかもしれません。表現の仕方はいろいろです。
緑の牧草地に点々と見える白いビニール袋を被ったロール群は、眺めているとアート作品として意図的に置かれているようにも見えます。f/10まで絞ったシャープなピントと、円偏光フィルターを併用してコントラストを上げ、すっきりとした秋の雰囲気も写し取りました。やや右上から太陽光のある時間帯に、牧草地には入らず土手からカメラを手持ちし撮影しました。
レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
焦点距離:55mm
絞り値:f/10
シャッタースピード:1/200秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正: 0段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
その他使用機材:円偏光フィルターII 77mm
VR機構を搭載し、NIKKOR初のED非球面レンズを採用。極限の画質を追求した高性能大口径標準ズームレンズ。
街の夕景の中、ビル群の四角いシルエットが美しい一枚。夕焼けの橙色の中で、直線とデコボコが街の混沌さを象徴しているようにも見えてきます。ワンポイントの一片の雲がよい感じです。
前景の木々のシルエットに挟まれたような月が、まるで人為的に貼り付けたように思えます。レンズにテレコンバーターAF-S TELECONVERTER TC-20E IIIをつけ400mmにして月を大きく撮りました。色温度を調節(4700K)してやや青味を増しています。
撮影・解説:芳賀 健二