色づく葉と水を絡めてみると、一味違った秋の風景になります。できるだけ風のない日を選んで、写り込みを大いに利用してみましょう。
人造のダム湖で朝一番の渡し船に乗り、出会えたのは静寂の水面。無風の水面の写り込みにワクワクしました。快晴の天候も味方してくれています。太陽が10時の位置にあるタイミングに、船上の先端に近いところから手持ちで撮影しました。
レンズ:AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR
焦点距離:24mm
絞り値:f/6.3
シャッタースピード:1/160秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:-1.0段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
その他使用機材:円偏光フィルターII 72mm
FXフォーマット時、画角84°の広角域から望遠域までの、使用頻度の高い画角範囲をカバーする、約3.5倍標準ズームレンズです。
立ち枯れの木々に朝日が差し始め、光によりメリハリがつき色表現が忠実になりました。気温が上がってきて、微風により水面のさざ波が出始めたところを撮影しました。
水面に出ている岩にピントを合わせ、対岸の紅葉しているケヤキの写り込みを狙いました。風景を大きく捉えるだけでなく視点を変えながら小さい世界を探してみることで、作品作りにバリエーションを加えてみましょう。
撮影・解説:芳賀 健二