青い照明で深海のような世界が広がる橋の下の回廊。窓の外には美しい夜景が見えます。「青い回廊」とタイトルをつけたくなるような作品になりました。
回廊という狭い場所を広く見せるためと、パンフォーカスにするために広角レンズを使っています。奥行きを出すために回廊がS字状になるポジションから俯瞰気味のアングルで撮影しました。ピントは夜景の中でひときわ目立つコントラストのあるビルに合せています。
レンズ:AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED
焦点距離:13mm
絞り値:f/22
シャッタースピード:3秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:-1.5段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
広い室内や大きな建造物の外観、広大な風景も、ワイドな画角で存分に写し込める、自然な描写の超広角ズームレンズです。
造形美を狙うには橋を大きく撮りますが、周りの環境を入れることでスケール感が醸し出されます。f/22まで絞り込んだことでパンフォーカスの画面になっています。露光時間は30秒。海面が雲海のように滑らかになり、背景の街の夜景まで写り込んで臨場感溢れる作品になっています。右下の街灯も良いアクセントに。
雨の中、埠頭にはライトアップされた客船が停泊しています。煙突からは煙も出て出航が近いことを示しています。手前に光のオブジェを配置し、右上にライトアップされた港、左側には客船を配置してバランスを整えています。雨で霞んだようになった港と客船が「旅情」のムードを盛り上げています。
撮影・解説:柿本 完二