1枚だけの落葉を見ていると、美しさとともに寂寥感のようなものも感じます。やがてくる白い冬の前の最後の輝きを狙ってみましょう。
やや濡れた幹に1枚の葉がくっついていました。手前にあった紅葉の間から覗くようにして撮影。前ボケを意識して変化をつけてみています。
林の中に弱い木漏れ日が差す状況の中、カメラは手持ちで撮りました。
レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
焦点距離:70mm
絞り値:f/3.5
シャッタースピード:1/125秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:-0.3段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
VR機構を搭載し、NIKKOR初のED非球面レンズを採用。極限の画質を追求した高性能大口径標準ズームレンズ。
逆光の中、大きめの落葉に光が差したタイミングで葉脈の美しさを狙います。やや広角気味(32mm)のレンズで、後ろの林や道の状態までぼんやりと見せました。絞り値はf/3.5です。
下草の中に数枚の葉だけが引っかかっていました。季節の移ろいを感じます。望遠レンズ(120mm)でのボケ効果を上手に利用。露出補正をマイナス気味(-0.7)にしてやや右側を広くした構図を考えました。
撮影・解説:芳賀 健二