秋の花と言えば、コスモスの可憐な姿が思い浮かびます。青空に伸び上がるように立つ様子や、涼しい風に吹かれる様子も絵になりますし、撮影の時間帯を朝、昼、夕方、と変えてみるとそれぞれ違った印象の写真になるでしょう。
早朝、風のない湖の水面にはやわらかい色合いの光が写り込んでいました。冷え込んだ分、うっすらともやもかかっています。まだ太陽が顔を出す寸前の薄曇りの時間帯。逆光の状況下でやや多めの露出補正をし、コスモスのピンク色を出しました。
レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
焦点距離:31mm
絞り値:f/8
シャッタースピード:1/160秒
ホワイトバランス:曇天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+1.7段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
VR機構を搭載し、NIKKOR初のED非球面レンズを採用。極限の画質を追求した高性能大口径標準ズームレンズ。
空の焼け具合が弱かったので、水面の反射と色合いを背景にするため、カメラを少し下向きにし70mmの中望遠のレンズを選びました。コスモスの花があまり重なっていない所を見つけて、露出は+1.7に補正し、曇天のホワイトバランスでやや赤味を強調しています。
カメラの高さを低くし、後ろに茅葺きの家や青空や雲を入れてみました。4つのコスモスの花の並びのよさそうな所を探して撮影。背景のボケ具合の違いは、絞り値(F値)を考えて設定しています。
撮影・解説:芳賀 健二