あちこちでイルミネーションが点灯されています。タイミングが夜となり、シャッタースピードが遅くなることから手ブレが不安なイルミネーション撮影も、デジタルカメラのISO感度を上げることで手持ちでもきれいに撮影が可能です。
ひと工夫することで、今までとちょっと違う雰囲気のイルミネーションにもなります。
温かみをだしたかったので、赤みのあるイルミネーションを被写体として選択しています。
単焦点の標準レンズは開放f値が明るくボケも大きくきれいにだすことができます。開放気味にして被写界深度をできるだけ浅くし、このレンズの特長を生かして撮影しました。
レンズ:AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
焦点距離:50mm
絞り値:f/2.5
シャッタースピード:1/320秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:-0.3段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 800
2カットの多重露光撮影でファンタジックな雰囲気を演出しました。望遠側でピントをはずして丸ボケを撮影し、そこに重ならないように広角側でピントを合わせたツリーを配置しています。
ピントをマニュアルで外し、一種の模様のような感じで捉えました。ピントの外し加減で丸ボケの大きさが変わります。いろいろな色が入るような撮影位置を選んでいます。
撮影・解説:芳賀 健二