秋になり、朝夕や地表と上空との温度差が大きくなってくると、山並みには雲海、山峡には霧が出やすくなります。季節の変化のもたらす美しい光景だと思います。少し早起きしてそんな様子を残してみました。
朝日がやっと山並みから顔を出した直後のタイミングです。黒い山並みと光のあたった雲海とのバランスを考え、望遠レンズで切り取っています。左側からの斜光線を意識しています。また、ブレないよう三脚とレリーズを使用しました。
レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
焦点距離:220mm
絞り値:f/8
シャッタースピード:1/1000秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:-0.7段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
その他使用機材:AF-S TELECONVERTER TC-20E III、三脚、レリーズ
雲海こそ少なかったものの、光が差す前の山並みの美しさと色の美しさにひかれました。白くなってしまう上部の空の部分が、できるだけ少ない画面構成にしています。
山峡に広がり始めた霧が、光が差し始めると少しずつ動き出します。赤みがかった光の微妙な色の変化のなか、杉木立のシルエットがいいアクセントになってくれました。
撮影・解説:芳賀 健二