葉の落ちた木々などを特徴あるシルエットにする冬の低い太陽は、寒々として凛とした空気の中で冬らしい雰囲気を見せてくれます。
落日の寸前、雪面に長く伸びたカラマツがきれいに並んだ様子は、カメラを向けたくなるシンメトリー的な面白さです。
道路側からカメラは手持ちで撮影しています。赤味を増やすためにホワイトバランスを変更してみました。
レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
焦点距離:35mm
絞り値:f/13
シャッタースピード:1/640秒
ホワイトバランス:曇天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正: 0段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 200
VR機構を搭載し、NIKKOR初のED非球面レンズを採用。極限の画質を追求した高性能大口径標準ズームレンズ。
夕日を大きく撮りたかったので、テレコンバーターAF-S TELECONVERTER TC-20E IIIを使用。寂しげな小さな実にピントを合わせ、冬の静寂さのようなものを表現してみました。
ここでもホワイトバランスは曇天にして赤味をより際立たせています。松の実と夕日の位置を考えて構図を決めました。
澄んだ冬の青空にポツンと浮かぶ雲。手前にあった面白い形のスズカケの木々のシルエットと組み合わせています。やがて巡りくる春を想像しながら撮影しました。青空を撮る際には、円偏光フィルターを使用すると有用なことが多いのですが、この時は逆光だったため効果が少なく使用しませんでした。
撮影・解説:芳賀 健二