冬から春へと変わる頃には、梅の花が満開の時期を迎えます。山中でも街中でも、周辺の環境までを含んだ花だけではない「梅風景」を撮ってみましょう。
山の斜面を覆い尽くす一面の梅の花が、春の光を浴びて満開です。標準レンズのやや広角側で画角を広くして、背景の山並みまで入れた切り取り方をしてみました。
レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
焦点距離:29mm
絞り値:f/5
シャッタースピード:1/800秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+0.7段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
その他使用機材:円偏光フィルターII 82mm
VR機構を搭載し、NIKKOR初のED非球面レンズを採用。極限の画質を追求した高性能大口径標準ズームレンズ。
街中の紅梅が咲き誇っていました。ポカポカしてきた春の陽気の中、逆光気味の光線でしたので、思い切った(+1.7)の露出補正で紅梅の色を出しています。お寺の五重塔とのバランスも考えて撮った一枚です。
遠く背景に見えるのは街の家々です。風のない暖かな山の斜面に咲くピンクの梅は、何か街や人々を見下ろしているような雰囲気です。望遠レンズの圧縮やボケの効果を活かしてみました。
撮影・解説:芳賀 健二