本格的に寒さが感じられる時期ですが、この時期でないと撮ることのできない被写体が氷関連の写真だと思います。光が当たらないと美しさが強調されにくい被写体ですから、天候と相談しながら撮影を楽しみましょう。
夜間の冷え込みで、湖面から上がった水分が顔を出していた草のような物に付着し、一種の霧氷のようになっていました。一筋の朝の光が当たっていた様子を捉えています。自然の造形をできるだけ低い位置から近づいて撮影しました。
レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
焦点距離:29mm
絞り値:f/9
シャッタースピード:1/320秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:-1.7段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
その他使用機材:円偏光フィルターII 77mm
VR機構を搭載し、NIKKOR初のED非球面レンズを採用。極限の画質を追求した高性能大口径標準ズームレンズ。
山の端に沈もうとしている夕日の中に1本のつららを配してみました。シルエットにならないように思い切ったプラス補正(+1.3)をしています。被写体に寄り絞りを開け気味にしたことで、背景の木々をぼかしています。
湖畔に打ち上げられた薄い氷が逆光に複雑な形を見せてくれていました。背景に白鳥のシルエットを入れてアクセントにしています。このような光景は風の強い日の翌日が狙い目です。
撮影・解説:芳賀 健二