縁起の良い初夢「一富士二鷹三茄子」の筆頭にあがる富士山。新しい年の初めには、やっぱり富士山を見たくなる、写真に撮りたくなるのは、日本人の素直な気持ちなのではないでしょうか。雄大で美しく雪を被った、何か神々しいまでの富士山を、色々な撮影条件や、切り取り方で変化させ表現してみましょう。
三ツ峠からの朝焼けの富士山です。快晴で風が無く、冷え込みの厳しい朝。手前右側にも朝日が射し始め、わずかに色付いてきた瞬間を狙いました。右の斜面と、左奥の富士山の組み合わせで、奥行きが感じられる写真になりました。富士山の頂上部と手前の斜面に朝日の差した瞬間を逃さず、露出補正をマイナスに調整して、標準ズームレンズの広角側での撮影です。
レンズ:AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED
焦点距離:18mm
絞り値:f/8
シャッタースピード:1/400秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:-2.0段
フォーカスモード:AF-C
ISO感度設定:ISO 400
その他使用機材:三脚、レリーズ
山中湖に映り込む早朝の富士山です。風のない条件の時は水面が鏡のようになってくれて、まさに2倍の富士山です。標準ズームレンズの広角側(34mm)で、マイナス(-1.0)の露出補正で撮影しました。
赤富士というほどではなかったのでホワイトバランスを晴天日陰に設定し、やや赤みを増やしての撮影です。70-200mmのレンズにテレコンバーターを併用し、240mmの焦点距離で、光差す山頂部の迫力や力強さを表現してみました。こちらもマイナス(-1.0)の露出補正です。
撮影・解説:芳賀 健二