日本を象徴とする山と言えばやはり「富士山」でしょう。たくさんの人がカメラを向けて撮る被写体ですが、撮影する場所、時間、天候、切り取り方次第で、いろいろな姿を見せてくれる山でもあります。変幻自在な表情を狙ってみましょう。
午前10時頃。午前中の斜光線によって斜面の凹凸感が見えています。頂上付近は強風により雪煙が立っていました。山の迫力を出すため、望遠ズームレンズのやや望遠側で大きく狙い、近景には茅葺き屋根の一部や木を入れて遠近感を表現しています。
レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
焦点距離:145mm
絞り値:f/10
シャッタースピード:1/320秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:-0.3段
フォーカスモード:AF-A
ISO感度設定:ISO 200
その他使用機材:三脚、円偏光フィルターII 77mm
鎌倉・稲村ヶ崎の海岸からの富士山です。日没後、二度焼けの中にシルエットの富士山が浮かび上がりました。街の灯りやシルエットの人々を入れて、大きさの対比を狙っています。波打ち際のギザギザ模様も重要な脇役です。
山中湖の湖畔で、早朝に撮影しました。岸辺の氷と雪の模様が面白く、標準ズームレンズの広角側18mm を使いその様子を強調してみました。ハーフNDフィルター(ND4)を使い上下の露出の差を少なくしています。
撮影・解説:芳賀 健二