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スピードライトでチョコレートの質感を演出静物・テーブルフォト

チョコレートは、カカオブラウンと言われる茶色で、ビターチョコ、ミルクチョコなど種類によりその色合いは微妙に異なります。また、シンプルでありながら細かな細工が施されており、その一つ一つはまるでアート作品のようです。カラフルさは無いものの、チョコレートの持つ独特の質感や立体感を出すために、スピードライトを使って撮影しました。

チョコレートの地味な色合いを生かして、シックで大人っぽい感じになるように演出し撮影をしています。ここでは、スピードライト1灯によるライティングが重要なポイント。ライティングでチョコレートにハイライトを入れることで、質感と立体感が出てきます。シャドウ部の明るさは通常レフ板を使って起こしますが、シックな雰囲気を出すため影が潰れない程度に明るさを抑えています。また、それぞれに特徴的なすべてのチョコレートの、細かなディテールがわかるよう撮影しています。

撮影時のポイント

  • チョコレートの質感と立体感を出すため、ワイヤレスライティング機能を使いスピードライトを被写体の奥側に設置し逆光状態になるように配置
  • スピードライトにトレーシングペーパーを貼って強い光を和らげる。発光部分に直接貼らないように注意。スピードライトに付属のバウンスアダプターでも代用可能
  • 逆光状態になると手前の部分が暗くなるため、レフ板を使って影の明るさを調整
  • 箱に入っている全てのチョコレートのディテールを出すため絞って撮影
  • 下に敷く布やアクセントに使うリボンの色をチョコレートに合わせ、シックで大人っぽい雰囲気を演出

撮影情報

撮影データ・使用機材

レンズ: AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
焦点距離:60mm
絞り値:f/11
シャッタースピード:1/60秒
ホワイトバランス:プリセットマニュアル
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:0段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 200
その他使用機材:スピードライトSB-700、三脚、レフ板

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この被写体の撮影バリエーション

チョコレートが入っている可愛い箱とともに、明るくふんわりとした雰囲気になるよう、ピクチャーコントロールの明瞭度を-5に設定して撮影をしました。スピードライトによるライティングは同じ設定です。

チョコレートを並べて縦位置で撮影し、奥行き感とチョコレートの立体感を出しています。このとき、チョコレートは少しカーブさせるように並べることで奥行き感が出ます。また、絞りを開けて背景を綺麗にぼかすことで、手前にあるチョコレートを強調しました。

撮影・解説:斎藤 勝則

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