チョコレートは、カカオブラウンと言われる茶色で、ビターチョコ、ミルクチョコなど種類によりその色合いは微妙に異なります。また、シンプルでありながら細かな細工が施されており、その一つ一つはまるでアート作品のようです。カラフルさは無いものの、チョコレートの持つ独特の質感や立体感を出すために、スピードライトを使って撮影しました。
チョコレートの地味な色合いを生かして、シックで大人っぽい感じになるように演出し撮影をしています。ここでは、スピードライト1灯によるライティングが重要なポイント。ライティングでチョコレートにハイライトを入れることで、質感と立体感が出てきます。シャドウ部の明るさは通常レフ板を使って起こしますが、シックな雰囲気を出すため影が潰れない程度に明るさを抑えています。また、それぞれに特徴的なすべてのチョコレートの、細かなディテールがわかるよう撮影しています。
レンズ: AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
焦点距離:60mm
絞り値:f/11
シャッタースピード:1/60秒
ホワイトバランス:プリセットマニュアル
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:0段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 200
その他使用機材:スピードライトSB-700、三脚、レフ板
チョコレートが入っている可愛い箱とともに、明るくふんわりとした雰囲気になるよう、ピクチャーコントロールの明瞭度を-5に設定して撮影をしました。スピードライトによるライティングは同じ設定です。
チョコレートを並べて縦位置で撮影し、奥行き感とチョコレートの立体感を出しています。このとき、チョコレートは少しカーブさせるように並べることで奥行き感が出ます。また、絞りを開けて背景を綺麗にぼかすことで、手前にあるチョコレートを強調しました。
撮影・解説:斎藤 勝則