花は身近にあってフォトジェニックな被写体です。花びらに水滴を作ることで一味違った演出になります。水滴のような小さな被写体を撮影するときにマイクロレンズを使えば、肉眼では見られない細部に宿る魅力的な世界を発見することができます。お家でじっくり撮影を楽しめる水滴の撮影に、ぜひ挑戦してみてください。
トレーシングペーパー(レースのカーテンでも代用可能)で光を和らげた窓際に、スポイトで水滴を作った花を置き、窓から入る光で撮影しました。窓辺での撮影時は逆光になり花が暗くなるため、レフ板を正面に置き明るさを調整しています。
レンズ:AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
焦点距離:40mm
絞り値:f/8
シャッタースピード:1/25秒
ホワイトバランス:オート
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+1.3段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
その他使用機材:三脚、レフ板
水滴を作った花の後ろに置いた別の白い花が、水滴に写り込むよう撮影してみました。楕円形など形が悪い水滴の場合、写り込む花がゆがんだりボケたりしてしまいます。水滴はできる限り円形になるよう作り、ライブビューに切り換えてピントを確認しながらシャッターを切りましょう。
霧吹きで作った水滴越しに、水を張ったお皿に浮かべた花を撮影してみました。レンズと花の間に水平に配置したCDケースに水滴を作り、水滴に写り込んだ花にしっかりピントが合うようカメラは三脚で固定。ライブビューでピントを確認しながら撮影しています。
撮影・解説:斎藤 勝則