清涼感のあるクリアな写真は、暑い夏に見かけると気分が爽やかになり嬉しいものです。透明な被写体を見つけたら作品撮りに挑戦してみましょう。SNSなどで公開するだけでなく、暑中見舞いのポストカードにして送っても喜んでもらえるかもしれません。
ビー玉やガラスでできたお皿の透明感を出すように撮影しました。ビー玉を乗せたお皿を窓際に置き、夏の太陽の下で撮影したような雰囲気をLEDライトで演出しました。この作品ではスピードライトSB-500に内蔵されているLEDライトを活用し、ライトはお皿の左斜め上に配置して半逆光状態にすることでビー玉の透明感や影の美しさを表現。露出はプラス補正にして明るめにすることで、透明感をさらに強調しています。
レンズ:AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
焦点距離:60mm
絞り値:f/4
シャッタースピード:1/20秒
ホワイトバランス:プリセットマニュアル d-1, 0, 0
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+0.7段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
その他使用機材:スピードライトSB-500(SB-500は、内蔵されているLEDライトを使用します)、三脚
冷たい飲み物は、透明感あるグラスに浮かぶ氷が夏をイメージさせるだけでなく、清涼感あふれる被写体です。グラスや氷の透明感を出すために、スピードライトを逆光状態になるよう配置しました。また、アイスティーのように地味な色合いの被写体になると華やかさに欠けるので、ピクチャーコントロールを「ビビッド」に設定しています。
この作品もアイスティーを撮影したものですが、夏の青空をイメージし背景に青い紙を配置し、右斜め上からスピードライトを発光させています。ピクチャーコントロールの明瞭度をマイナスに設定し、ふんわりとやわらかい描写にすることで、夏の暑さも表現した作品になりました。
撮影・解説:斉藤 勝則