彼岸花は曼珠沙華などとも呼ばれ、日の長さが短くなるにつれて咲く花です。線路ぎわ、墓地など、あちこちで見かける、秋の花の代表格として知られます。
光の具合、背景などあれこれ考えて撮ると、今までとは少し違う彼岸花が撮れるかもしれません。
林間に背の高い1本の彼岸花を見つけました。左右に木の幹を配して額縁のような見せ方を意識しました。前後のボケ効果、背景の木漏れ日を入れて、より奥行き感を出します。林の中なので、四方に散乱する光となっています。三脚を使って低い位置から狙いました。
レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
焦点距離:180mm
絞り値:f/4.5
シャッタースピード:1/125秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+1.3段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
その他使用機材:三脚
背景に川が流れており、昼の光でキラキラと輝いていました。望遠レンズで絞りを開け気味にそのキラキラ感を狙います。逆光の条件ですから、思い切ったプラス補正(+2.7)です。
手前にあったもみじの葉にひかれました。彼岸花が主役ではなく、もみじが主役の一枚。時には主役、脇役の役割分担を交換してみます。
撮影・解説:芳賀 健二