秋の花の代表というと、やはり彼岸花を思い浮かべます。形や色が独特で個性的ですし、1本でも群落で咲いていても画になる面白さを持っていると思います。さまざまな撮り方を試してみましょう。
快晴の秋の一日。土手の上に4本の彼岸花がスッと咲いていました。伸びやかな茎の感じがきれいだったのと、何かワイワイガヤガヤと話している子供たちのようで撮った1枚です。太陽が真上にあるタイミングに、カメラは手持ちで撮影しました。
レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
焦点距離:145mm
絞り値:f/4.5
シャッタースピード:1/8000秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:-1.3段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 400
その他使用機材:円偏光フィルターII 77mm
直接光が当たっていない日陰の花を選びました。広角側(24mm)で近づいて撮影しています。逆光ですから花の色が少し出るように思い切ったプラス(+2.3)の露出補正をしました。
「さあ、あなたの番ですよ」というようにまるでスポットライトが当たったかのような一輪を選びました。色が飛ばないようマイナス(-1.3)の露出補正です。花弁の形と、ヒュンと曲がったシベの先の美しさが印象的でした。
撮影・解説:芳賀 健二