季節を問わずあちこちで花火が打ち揚げられていますが、やはりお盆時期近くの花火大会は「日本の夏」が感じられます。
撮り方はそれほど難しくないのですが、花火の大きさ、形、色など撮ってみないとわからない意外性があります。
三脚とレリーズをしっかり使い、ISO感度は400、絞りをF8〜F11程度に設定し、ピントはマニュアルにして無限大(∞)に合わせました。シャッターは露出モードのマニュアル(M)の中にあるバルブ(Bulb)に設定し、花火が揚がり開花した時から消えゆく程度(この作品では3秒間)までレリーズを使用して開けていました。
花火を撮る際は長時間の撮影になるため、座った時にちょうど良い高さになるよう三脚を立てることをおすすめします。
レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II
焦点距離:32mm
絞り値:f/11
シャッタースピード:3秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:マニュアル
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+0.3段
フォーカスモード:マニュアル(M)
ISO感度設定:ISO 400
その他使用機材:三脚、レリーズ
広角域から望遠域まで、約11倍の極めて広い画角範囲をカバーする高倍率ズームレンズ。
作品下部に屋台の灯りを入れて雰囲気を演出しました。手前に人物の影が入っていますが邪魔にならない程度なら入れてもよいでしょう。
無風で花火の煙が流れず邪魔してしまう状況下だったので、花火と重ならない位置から撮影しています。
露光間ズームでレンズのズームリングを広角側から望遠側に移動させて変化をつけてみました。6.3秒開けている間にズームしています。ほぼ花火の中心付近からズームすることができれば形も良くなり印象的な写真になります。
撮影・解説:芳賀 健二
被写体についての知識や理解を深める。今までとは違う視点で被写体をみて、感じる。被写体を知ることで作品作りがより楽しく豊かなものになるかもしれません。ここでは花火について、ご紹介しています。