すだれの影に、赤い鼻緒の下駄が縁側の下の踏み石の上にポツンと置かれているという組み合わせ。何だか昔懐かしい日本の情景を思い出させてくれます。
鼻緒の赤に光が当たっているのがポイント。すだれの位置を考えながら切り取りました。
縁側に腰をおろして、見下ろす感じでカメラを手持ちし撮影しました。広角側のレンズでf/8まで絞り、全体にシャープなピントを狙っています。
やや逆光気味の条件下ですだれの影を強めに出しています。また光が当たっている所を強調するために、アンダー(-1.0)の露出補正をしました。
レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR
焦点距離:34mm
絞り値:f/8
シャッタースピード:1/800秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:-1.0段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 800
広角域から望遠域まで、幅広い画角範囲をカバーする、約5.8倍の高倍率標準ズームレンズです。
中望遠レンズのボケ効果をいかしての撮影。軒下に吊るされた風鈴がゆったりと動いていました。夏の爽やかさと光を強調したかったため、やや逆光気味の条件のなか、プラス補正(+0.7)で明るめに仕上げました。
ミンミンゼミが光の中で力強く鳴いています。ゆっくり近づき望遠レンズで撮影しました。背景の木洩れ日の玉ボケが夏の光の強さを表現しています。絞りはf5.6の開け気味です。
撮影・解説:芳賀 健二