家族が撮った子供の写真は、自然な表情や飾らない日常のシーンのものが多く、思い出として残すことができます。なかでも、一番撮りたいと思う表情はやはり「笑顔」なのではないでしょうか。自然の光をいかしてよりいきいきとした子供の笑顔を撮影してみました。
シャボン玉遊びに夢中になっているときの楽しそうな笑顔です。逆光になる位置から狙ったことで髪の毛がキラキラと光り、輝くような笑顔の印象にしてくれます。また木々の葉の間から差し込む木洩れ日を逆光と望遠レンズの効果で美しい光の玉にし、さらに印象的に仕上げました。目線はカメラを向いていないほうがより自然な表情になります。
レンズ:AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR
焦点距離:150mm
絞り値:f/4.8
シャッタースピード:1/1000秒
ホワイトバランス:オート, 0, 0
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+1.3段
フォーカスモード:AF-A
ISO感度設定:オート(ISO 1000)
意外に撮らないのが、家でくつろいでいるときの和んだ笑顔です。家の中でいつもいる場所の様子や読んでいた本などの情報も背景から伝わり、後で見返したときに良い思い出となります。部屋の中が雑然としすぎていると感じても片付けるのではなく、絞りを開放にし背景をぼかすことで子供部屋のカラフルな様子がうかがえ、素敵な演出になります。明るい日中の自然光のみで撮影しています。
背中を押してもらってうれしいブランコ遊びのシーン。遊んでいるときは互いに見えていないお父さんと子供の表情も、写真に撮ってもらうことで後から一緒に見ることができます。フレーミングはあえてすこし斜めにして動感を演出しました。また、明るい屋外ではISO感度を低く設定しがちですが、ブランコのようにぶれやすいものを撮るときには感度を高めにするか、ISOオートを使うと失敗を防げます。
撮影・解説:村上 未知