和服を着た女性の姿は、洋服とまた違った美しさがあります。被写体となる女性の持つ雰囲気や姿勢に気を配ると、より洗練された一枚になります。
浴衣が映える竹の垣根の前で順光のもと撮影しました。垣根の奥行きが、人物を浮かび上がらせてくれます。小物や帯の柄などの細かな美しさも見せてあげられるよう、配慮して撮影します。目線が上気味のタイミングを狙っています。この作品では竹を使いましたが、そのほかにも石畳や赤い鳥居など和テイストの背景を選ぶと雰囲気が増します。
レンズ:AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
焦点距離:105mm
絞り値:f/2.8
シャッタースピード:1/250秒
ホワイトバランス:オート1, B1.50, G0.50
露出モード:マニュアル
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+1.7段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 320
細部までシャープに再現しながら硬質なだけではない味わいのある描写が、クローズアップ撮影はもちろん、105mmの焦点距離を活かしたポートレート撮影にもピッタリです。
浴衣姿を撮影する際は、全身の立ち姿もおさめておきたいものです。袖のしわをきちんと伸ばすことを忘れずに。
和装ならではの髪型が映えるカット。襟足、振り向きざまなども和服を撮影する際のキーワードに。
撮影・解説:村上 未知