家の中でのポートレート撮影時の光源として忘れてはいけないのが「窓からの自然光」。窓は単一方向からの柔らかく大きな光源となるので雰囲気のある作品づくりが期待できます。家の中の照明を消してから撮影してみましょう。
画面左にある窓からの光を利用して撮影しました。午後の光が低いタイミングを狙っています。ハイライトとなる部分から影の部分にかけ、肌のグラデーションが美しい一枚。窓の方へ少し顔を回すことで、瞳に小さなキャッチライトが入りました。
レンズ:AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
焦点距離:58mm
絞り値:f/2
シャッタースピード:1/160秒
ホワイトバランス:オート1,B1.00,G0.50
露出モード:マニュアル
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+0.7段
フォーカスモード:AF-S
ISO感度設定:ISO 320
光源である窓を背にした、逆光のシチュエーションでの撮影です。背景の右半分を壁にすることで、窓の外の明るさと室内の暗さの対比がアクセントになっています。
光源としてだけでなく、窓自体を画面の重要な構成要素として取り込みました。窓を入れて奥行きとその場の空気感を演出し、物語のワンシーンを切り取ったような一枚に仕上げています。
撮影・解説:村上 未知