空気が澄むこの時期、夜景の美しい季節です。寒いからこそ誰かと一緒にいる暖かさが一層感じられる、そんな雰囲気を醸す夜景のポートレートは、背景の光と人物への光をそれぞれコントロールすることで撮影することができます。
歩道の街路樹に施されたイルミネーションを前にしたポートレート。ゆっくりしたシャッタースピードは背景のイルミネーションのため、またやわらかくあてるスピードライトは人物を美しく浮かび上がらせるための、それぞれポイントとなる撮影技法です。道の奥行きも大切な演出になっています。
レンズ:AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
焦点距離:58mm
絞り値:f/1.4
シャッタースピード:1/15秒
ホワイトバランス:オート1,0,G0.50
露出モード:マニュアル
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:0段
フォーカスモード:マニュアル(M)
ISO感度設定:ISO 160
その他使用機材:三脚、スピードライトSB-700 、手製のトレーシングペーパーを使用したディフューザー
絞りをやや絞って(f/4)、背景のライトアップを微細に見せるようにしました。撮影した場の状況がわかり、この日の記録としても有効です。
望遠レンズ(AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II)を使い、焦点距離200mmで撮影しました。開放絞りとあいまって光の玉がドラマチックな一枚に。
撮影・解説:村上 未知