青森で出会った
一つ一つの瞬間を、大切に描く。
新緑鮮やかな青森を旅して、名勝・奥入瀬渓流、蔦沼、十和田市現代美術館、グルメなどを撮影してきました。
まずD7500の第一印象は、小型・軽量で、ホールドしやすいということ。ボディーが小型・軽量だと「もう少し先まで歩いてみよう」と思い、同じ被写体を追いかけてもフットワークが良くなって、違う視点で撮影することができます。グリップ部も握りやすく、特に右手小指がしっかりとかかるので快適に撮影できました。意外と小指が大事なポイントです。
実際に撮影して印象に残ったのは、高画質なこと。最新の画像処理エンジンEXPEED 5と新たに搭載されたピクチャーコントロール「オート」のコンビネーションは、プロ機に匹敵するほど秀逸です。人物の肌色をしっとりと柔らかく表現し、魚介類などの食べ物の質感表現などは「さすが最新モデルだな」と唸りました。「オート」というとすべてのピクチャーコントロールの中の「オート」と勘違いしがちですが、あくまでも「スタンダード」に対してのオートです。
「ニュートラル」「ビビッド」「風景」「ポートレート」「フラット」などを試し、「オート」の特性を把握した上でのトライをおすすめします。
そのほか、チルト式の液晶モニターとタッチパネルのコンビもいいですね。ハイアングルやローアングルでのライブビュー撮影時に、フォーカスポイントの任意の移動、タッチシャッターが可能なので重宝しました。再生画面のスワイプやピント確認のための拡大(ピンチアウト)も便利です。
「機材は軽くしたいけど、しっかりとした撮影機能は確保したい」。そんな時にはD7500+キットレンズ(AF-S DX NIKKOR 18-140mm/f3.5-5.6G ED VR)という選択肢が増えたことを、今回の青森の旅で実感できました。
『カメラマン』2017年7月号掲載記事より一部改稿