D7500×助川 康史 スペシャルムービー

北陸から山陰へ、
特急のベストな表情を追いかけて。

初夏の訪れを感じさせる5月下旬、夏の色を求めて、北陸から山陰まで回ってきた。
ふだんD500を愛用する私にとって、D7500がどれほどのパフォーマンスを見せてくれるのか興味があり、その進化と実力を味わうため、JR西日本の特急を中心に追いかけてみた。

最初に被写体として選んだのはJR西日本の誇る俊足ランナー「しらさぎ」と「サンダーバード」。D7500のコンティニュアスAFサーボ(AF-C)の性能と約8コマ/秒の高速連続撮影が試される場面だ。そこでD7500は高いポテンシャルを見せつけた。動体予測AF(AF-C)は迫り来る列車に対してすべて満足のいくピントを保ち、高速連写が最高の一瞬を捉えてくれたのだ。ふだんからD500の両性能を実感している私だが、どの場面でも淡々と撮影をこなしてくれるD7500に感服してしまった。

この撮影を皮切りに始まった北陸・山陰地方の特急行脚。迫力のある車両主体の写真はもちろん、鉄道風景写真や流し撮りといったテクニカルな場面でも約8コマ/秒の高速連続撮影が威力を発揮した。線路から離れて撮る鉄道風景写真でも、被写体が特急となる場合、ベストポイントを得るには高速連写が有利。撮り直しのきかない鉄道写真において、これは大きな武器である。

D7500の良さはAF性能と高速連写だけにとどまらなかった。D500と同じセンサーと画像エンジンの組み合わせがもたらす解像感と高感度性能の向上、さらになめらかな階調表現を可能にする広いダイナミックレンジは、画質にこだわる人も納得の性能。
特に高速シャッターを多用する鉄道写真撮影において、高感度性能の向上はうれしい限り。夕暮れ時などでも動く列車を止めつつ美しい画像で撮影できることは、鉄道写真に新たな表現を与えてくれるきっかけとなるだろう。

『CAPA』2017年7月号掲載記事より一部改稿

助川 康史

1975年生まれ。秋田経済法科大学法学部、東京ビジュアルアーツ写真学科卒業後、鉄道写真家の真島満秀氏に師事。鉄道車両が持つ魅力だけでなく、鉄道を取りまく風土やそこに生きる人々の美しさを伝えることをモットーに日本各地の線路際をカメラ片手に奮闘中。鉄道趣味誌や旅行誌の取材、各種時刻表の表紙写真を手掛ける。また鉄道会社のポスターの撮影も行っている。日本鉄道写真作家協会(JRPS)理事。(有)マシマ・レイルウェイ・ピクチャーズ所属。

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