画像処理エンジンは最新のEXPEED 6を搭載しています。撮像素子からのダイナミックレンジの広い情報を、情報量を維持しながら包括的に高速処理することで豊かな階調を滑らかに表現。撮影後のレタッチなしでもメディアへの掲載が可能な高い画像品質で、速報性が重要なスポーツ・報道写真家のニーズに応えます。
ニコンFXフォーマットCMOSセンサーと画像処理エンジンEXPEED 6の連携により高感度でも効果的にノイズを抑制し、さらなる低ノイズを実現。ISO 100からISO 102400までの幅広い感度域で高画質が得られます。さらに、D5同様ISO 50相当(Lo1)への減感、ISO 3280000相当(Hi5)までの増感も可能です。
D6は、画像処理エンジンEXPEED 6により人肌も色被りなくよりクリアーに再現。オートホワイトバランスに新しく「時系列解析アルゴリズム」を追加し、時系列に蓄積された情報から現在の撮影シーンを推定することで従来よりも高精度で安定したホワイトバランスを実現し、スポーツやポートレートなど、様々な撮影シーンで安定した性能を発揮します。
オートホワイトバランスまたは[自然光オート]使用時、[AE-L/AWB-L(ホールド)]機能を割り当てたカスタムボタンを押してホワイトバランスを固定可能(オートホワイトバランスロック)。自然光と人工光が混在するような不安定な光源下でも、安定したホワイトバランスが得られます。
撮像素子には、有効画素数2082万画素の解像度と、豊かな階調、高感度時の高画質をもたらす良好なS/Nを両立した、ニコンFXフォーマットCMOSセンサーを採用。画素構造の最適化によりISO 100からの広い感度域と高感度画質の向上を実現しています。また、全感度域で優れた低ノイズ性能も実現しています。
ファインダー撮影時のホワイトバランスのプリセットがより容易に。撮影画面中央のフォーカスポイント3×3分の狭い範囲で白またはグレーの被写体を捉えてプリセットマニュアルデータを取得できるので、スムーズに正確なホワイトバランスを設定できます。
ピクチャーコントロールには、シャープネスを調整する既存の[輪郭強調]と[明瞭度]に加え、[ミドルレンジシャープ]を搭載。 [輪郭強調]、[明瞭度]と併用して、画面内の様々なテクスチャーをきめ細かくシャープに見せたりソフトに見せたりできます。[輪郭強調][ミドルレンジシャープ][明瞭度]は、静止画、動画ともに有効です。また、[クイックシャープ]を用いると、[輪郭強調][ミドルレンジシャープ][明瞭度]の3項目を[やわらか]から[くっきり]の間でバランスよく一括調整可能。[A](オート)を選ぶと、カメラが自動調整します。
独創的な表現を可能にする20種類の[Creative Picture Control]を搭載。静止画、動画を問わず適用でき、効果の度合い(適用度:0~100・10ステップ刻み)も調整できます。
ドリーム、モーニング、ポップ、サンデー、ソンバー、ドラマ、サイレンス、ブリーチ、メランコリック、ピュア、デニム、トイ、セピア、ブルー、レッド、ピンク、チャコール、グラファイト、バイナリー、カーボン
絞りを絞り込みすぎると、回折現象によってピントは合っているのに画像の解像感が低下してシャープさが失われることがあります。「回折補正」はこの解像感の低下を補正し、絞り込んだ撮影でも画像のシャープさを保ちます。
逆光時の撮影などでハイライト部とシャドー部の輝度差がカメラの幅広いダイナミックレンジを超えるほど大きい場合でも、白とび、黒つぶれの両方を抑えながら適度なコントラストを保ち、見た目に近い自然な明るさを再現します。画像処理エンジンEXPEED 6で高精度かつ高速な処理を実行。短い画像処理時間でより高い色再現性を実現しています。より日差しの強い状況では、[より強め1]、[より強め2]の設定できめ細かな対応も可能です。HDRと異なり画像合成のプロセスを伴わないため、手持ちでの撮影や人物などの動きのある被写体にも有効です。
1回の撮影で露出が異なる画像を2コマ撮影して瞬時に自動合成することで、よりダイナミックレンジの広い画像を生成します。露出差を3EV分まで拡張できるので、明暗差が著しい撮影シーンなどで、シャドー部からハイライト部までノイズが少なく階調豊かな画像が得られます。合成の境界はスムージング効果(強め/標準/弱めから選択)で作画意図に応じて調整できます。明暗差の著しい風景や静物など、動きの少ない被写体に効果的です。