フルサイズ/FXフォーマットは、単なるセンサーサイズの話ではなく、自分の世界をさらに美しい記録へと導いてくれるもの。被写体を柔らかな背景で際立たせ、多くの光と色をより正確に豊かな階調で捉えるため、夜明けや日没の空のニュアンスやトーンも繊細に表現できます。APS-Cサイズ/DXフォーマットのカメラに比べ、同じ焦点距離のレンズでもより広い画角で撮影できるので、風景をそのままダイナミックに撮ることも可能。大きいのはセンサーサイズだけではありません。表現の可能性もさらに大きく拡げてくれます。
夜のシーンや暗い屋内でも、これまで感じることのできなかった質感や臨場感を、優れた常用最高感度ISO 64000で実現します。裏面照射型ニコンFXフォーマットCMOSセンサーと画像処理エンジン EXPEED 7との相乗効果で、繊細なディテールや質感もよりシャープに、より高い彩度で描けます。低光量下でノイズが出やすい平坦部の中間調も、よりきれいに表現可能。ISO感度を上げてもノイズが少なく、さらに幅広いシーンでの撮影チャンスが期待できます。スターライトビューも搭載しており、極端に暗いシーンでの撮影も、カメラの表示明度を上げることで構図の確認が容易になり、-10EV※の暗さでもAFでスムーズなピント合わせが可能です。
Z f のボディー内VRは、AI画像解析に基づくアルゴリズムの進化により、Z シリーズで最も優れた8段分※の手ブレ補正効果を発揮します。画質を美しく保つため、ISO感度を抑え、シャッタースピードをより低速にしても、手持ち撮影時の手ブレを心配する必要はありません。光量の少ない場所やスローシャッターでの創造的な表現など、手持ち撮影の可能性が拡がります。
風景撮影時に、建造物やランドマークを画面の中心から外して配置すると、優れた構図になることが知られています。これまでのボディー内VRは主に画面の中心付近のブレを抑えていましたが、Z f では、世界初のフォーカスポイントVRにより、被写体が画面内のどこにあっても、フォーカスポイント付近のブレを抑えることが可能。そのため、画面の隅に被写体を配置するような場合でも、思い通りの構図でシャープに撮影できるため、手持ち撮影の可能性が大きく拡がります。
夜明けの空を背景に、ガラス張りの建造物を朝の光が照らし出す。そんな印象的なシーンを階調豊かに表現するには、情報量の多い画像が必要となります。HEIF(High Efficiency Image File)は、豊かな階調をHDR画像の標準である10bitのHLGガンマで記録。静止画だけでなく、カメラ内で4K UHD HLGのタイムラプスムービーを作成することも可能。Z f とHDR(HLG)対応のモニターやテレビを接続すれば、HEIF画像や映像鑑賞も楽しめます。
Z f の美肌効果は、顔のキメの粗い部分をやわらげ、目やまつ毛、眉や髪の毛などをシャープに描写します。しかも、効果はカメラ内で最適化して自動調整。さらに人物印象調整で、被写体の肌の色を明るさ(暗い・明るい)と色相(イエロー・マゼンタ)の2軸で細かく調整することも可能。ホワイトバランスの色温度調整も、A-B軸(アンバー・ブルー)とG-M軸(グリーン・マゼンタ)で行えます。どちらの機能もリアルタイムに被写体の肌の色を確認しながら設定できます。
ディープラーニング技術を活用し、状況の違いを認識して、絞りやシャッタースピード、 ISO感度などを被写体や状況に応じてカメラが自動で調整します。美しいボケを活かしたポートレートも、全員の顔にピントが合ったグループ写真も、最適なカメラ設定できれいに撮れます。