美しいボケを背景にした動きのある人物ポートレートや、元気に駆け回るペットなどの撮影時に、瞬間の動きをシャープに切り取れます。ディープラーニング技術を用いたAFの優れた被写体検出と、Z 9 や Z 8 にも搭載の画像処理エンジン EXPEED 7により、被写体検出時に高い追従性を発揮。静止画撮影ではAFエリアモードを、被写体の不規則な動きをシャープに捉え続ける3D-トラッキングに、動画撮影ではターゲット追尾AFを設定すれば、動く被写体をスムーズに追い続けることが可能です。
街で見かけた猫に心惹かれて、急いでカメラを構える。そんなシーンでも、狙った被写体へのピント合わせはカメラにまかせて、構図づくりに集中できます。人物(目、顔、頭部、上半身)、犬、猫、鳥、車、バイク、自転車、列車、飛行機の9種類の被写体を検知し、自動的に捕捉・追尾。検知したい対象を設定する必要がありません。Z 9 や Z 8 と同じく、人物検出では世界最小サイズ(撮像範囲の長辺の約3%)※1の小さな顔まで検出可能。雄大な自然の中で人物の全身を撮影する場合や、遠くから歩いてくる人物を動画で捉える場合などに有効です。
さらに、AF用の露出をライブビュー用の露出とは別に制御するため、従来ではピント合わせが困難であった強い逆光の中でシルエットのようになった人物も、より正確に捉えることが可能。また、AFアルゴリズムの進化により、-10EV※2の低輝度でもAFで撮影できるため、月明かりや薄暗い屋内でのポートレート撮影もスムーズに行えます。
軽やかに走る自転車を構図のポイントにしたい時にはオートエリアAFが活躍します。画面の縦約89%、横約96%の範囲をカバーする273点のAFポイント※が、小さな被写体や動きのある被写体を遠くからでも画面の端から端まで追尾できるので、意図した構図で狙った瞬間を、より確実に捉えます。
一般的に、狙った被写体の周囲には沢山の被写体があるため、カメラのAFが迷うことも少なくありません。カスタムワイドエリアAFでは、狙った構図で撮影に臨めるよう、特定範囲に絞ったAFが可能。静止画撮影では77パターン、動画撮影では66パターンのAFエリアから選択できるので、幅広いシーンでより確実に被写体を捉えることができます。
マニュアルフォーカスレンズで個性的な表現を追求したい時にも、被写体へのピント合わせが簡単です。画像処理エンジン EXPEED 7によって、ディープラーニング技術を活用した被写体検出がさらに進化。従来はAF時だけであった被写体検出を、マニュアルでのピント合わせでも行えるようになりました。人物撮影では、被写体検出により自動でフォーカスエリアが人物の目に移動するので、その部分を拡大表示すれば、マニュアルフォーカスでのピント合わせがスムーズに、より確実に行えます。電子接点のあるマニュアルフォーカスレンズの場合、フォーカスエイドが使用できるので、さらにピントが合わせやすくなります。
水たまりを飛び越えようとする子どもや飛び立とうとする鳥など、連続した動きの中の決定的な瞬間を Z f なら撮影できます。約14コマ/秒※1の高速連続撮影のほか、ハイスピードフレームキャプチャー+(C30)設定時には、画像処理エンジン EXPEED 7の高い処理能力により最高約30コマ/秒※2の高速連続撮影が可能。AF/AEもすべての撮影コマで追従するので、瞬間のダイナミズムをシャープに、優れた露出で記録します※3。
心をハッとさせる瞬間が、シャッターボタンを押すよりも速く過ぎ去ってしまうのはよくあること。例えば、鳥が飛び立つ瞬間など、あらかじめ決めた構図の中で決定的な瞬間を待つ時には、プリキャプチャーを使えば、その瞬間をより確実に捉えることが可能です。シャッターボタンを半押し※2した状態から全押しすると、最大1秒前から記録できるので、自分が反応するよりも速く過ぎ去る瞬間を撮影できます。
屋内の人工照明下でのスポーツなど動きのある被写体の静止画撮影時にも、フリッカーを抑えてきれいに撮れます。高速連続撮影や低速連続撮影時にフリッカー低減効果を優先できるだけでなく、コマ速を優先したい高速連続撮影(拡張)時にも使用できます。