Nikon Imaging
Japan
プレミアム会員 ニコンイメージング会員

機材選びのポイント

天体撮影用カメラの選び方

一眼レフカメラ

星座写真や星景写真を撮影する時には、レンズの選択が重要です。交換レンズは、開放絞り値の小さな明るいものだと鮮明に写すことができますが、いわゆる標準ズームレンズでも撮影可能です。焦点距離をやや広角気味にすると、代表的な星座のオリオン座やしし座、さそり座などを、ほどよい大きさで画面に収めることができます。
また、暗い星空の撮影では、どうしてもシャッタースピードが長くなります。そのため、カメラを三脚に載せて、シャッターボタンを押すときにカメラに振動が伝わらないようリモコンやリモートコードなどを利用してシャッターを切ります。
星座写真、星景写真をより魅力的にするために、明るい星を大きく見せたくなることがあります。市販のソフトフィルターなどの拡散系フィルターでにじませると、明るい星ほど大きく写りますから、星座の形が分かりやすくなるだけでなく、画面を賑やかにすることができます。

天体撮影にオススメの一眼レフカメラ

D810A

Hα線対応。宇宙の赤い神秘を、鮮やかに写し出す。
ニコン初の天体撮影専用超高精細デジタル一眼レフカメラD810A。

製品詳細を見る

コンパクトデジタルカメラ

コンパクトデジタルカメラの中でも近年話題になっているのが、超望遠ズームレンズを搭載した機種です。月面を画面いっぱいに撮影することができ、月のクレーターまではっきり写すことができるものがあります。
明るい月であれば、手ブレ補正の機能を使って手持ちの撮影でもある程度はきれいに写すことができますが、レンズ交換式カメラと同様に、三脚があると安心です。リモコンの代わりにセルフタイマー機能を使うのも良いでしょう。

天体撮影にオススメのコンパクトデジタルカメラ

COOLPIX P900

2000 mm相当、光学83倍の超望遠ズームで未体験の領域へ。
本格的に撮影を楽しめる多彩な機能と装備で表現へのこだわりに応える、ニコンクールピクスP900。

製品詳細を見る

天体双眼鏡の選び方

天体の観察には天体望遠鏡が必要と思いがちですが、双眼鏡もとても役に立ちます。双眼鏡のメリットには、持ち運びや取り扱いが簡単なこと、視界(見える範囲)が広いこと、上下左右が肉眼と同じ向きに見えること、などがあげられます。
小型の双眼鏡でも、肉眼では見えない星まで見ることができますが、天体観察に使う場合には口径が40~50mm程度のものをおすすめします。たとえば、口径50mmの双眼鏡では、肉眼の約50倍の光を集め、肉眼より4等級ほど暗い星まで見ることができます。星団の暗い星々や星雲の広がりなども観察できるでしょう。また、ひとみ径は5mm以上のものが理想的です。
倍率は、7~10倍程度のものがおすすめです。双眼鏡の特長である広い視界を活かすためにも、それほど高倍率は必要ありません。観察するときには、双眼鏡を三脚に固定すると、手ブレしないので安定した像が見えます(三脚への取り付けには、アダプターが必要です)。三脚がない場合には、双眼鏡を両手で持ち脇を広げずに閉めるように構えたり、木や壁によりかかったりして、なるべく双眼鏡が動かないようにすると良いでしょう。
広い視界を持つ双眼鏡は、月と惑星の接近や天の川を眺めるときなどに、とくに力を発揮します。天体望遠鏡で天体を探すとき、準備としてまわりの星の並び方を確かめるのにも便利です。天体望遠鏡と双眼鏡、それぞれの特長を活かして天体観察をすれば、星空の楽しみ方がさらに広がるでしょう。

天体撮影にオススメの双眼鏡

ニコン双眼鏡「7×50 SP 防水型」

優れた光学性能により鮮明でシャープな像を実現。
像の平坦性に優れ、周辺部まで歪みの少ない視野。
大口径レンズと多層膜コーティングにより、明るい視界。
ハイアイポイント設計。
窒素ガスを充填した本格防水仕様。航海等の業務にも使用可能。

製品詳細を見る

天体望遠鏡用アイピースの選び方

天体望遠鏡は、アイピース(接眼レンズ)を交換して倍率を変えることができます。倍率は、(天体望遠鏡の焦点距離)÷(アイピースの焦点距離)で求めます。たとえば、天体望遠鏡の焦点距離が1000mm、アイピースの焦点距離が20mmであれば、倍率は50倍になります。
倍率は、むやみに高くすれば良いというわけではありません。高倍率にすると大きく拡大された迫力ある像が見えるようになりますが、全体的に暗くなったり、大気の揺らぎや地面の振動などの影響を受けやすくなったりします。観察したい天体や空の状態に合わせて、適切な倍率を選ぶようにしましょう。
倍率が低いと、拡大率は小さくなりますが、広い範囲を見ることができるようになります。見える範囲のことを「実視界」と言いますが、これは(アイピースの見かけ視界)÷(倍率)で求めます。先ほどのアイピースの見かけ視界が50度だとすると、実視界は1度になります。月面全体の大きさは直径が約0.5度なので、このアイピースを使えば全体を観察することができます。
一般に、広がりをもった星雲や星団などの天体を観察する場合には、全体が見えるように30~50倍程度の低倍率が良いでしょう。一方、月のクレーターを拡大したり惑星の模様を観察したりする場合には、100倍以上の高倍率が良いでしょう。40倍前後の「低倍率」、70倍前後の「中倍率」、100倍以上の「高倍率」の3つがあれば、観察対象に応じてアイピースを使い分け、月面の見え方の違いを楽しむこともできます。

天体撮影にオススメのアイピース

天体望遠鏡用アイピース ニコン「NAV-HW」シリーズ

宇宙空間に飛び込んだかのような、超広視界102 度。さらに、アイピース2本分の性能を実現する、コンバーターを付属。
光学性能を追求する天文ファンに応えた、比類なきアイピースの次元が始まります。

製品詳細を見る

星空観察のワンポイントアドバイス

流星の見つけ方や星座の探し方、場所選びや便利なグッズ、観察用機材など、星空観察をよりいっそう楽しむためのポイントをご紹介しています。

ニコンイメージングプレミアム会員
ニコンイメージング会員