誰もが目にする身近な鳥であるスズメ。よく見ると彼等は、とても表情豊かで愛らしい被写体です。寒さに体を膨らませたり、吹雪に思わず目を細めたり…。雪景色の中ではその白さを背景に、被写体の魅力がより浮かび上がってくるように感じられます。
松の枝にとまったスズメを80-400mmの望遠レンズで撮影。背景が雪景色で白いため、+0.7の露出補正をしています。
スズメは群でいたのですが、思い切って一羽のみにフォーカス。枝に積もった雪を前ボケに入れて、より冬の寒々しさが際立つよう演出しました。
スズメが寒さを除けるために来る松の木を発見。そういったスポットを探し出すことが重要です。
建物の2階から撮影しましたがフェンスがあったため、極力カメラをフェンスに近づけ、写り込まないよう注意しています。
レンズ:AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
焦点距離:400mm
絞り値:f/5.6
シャッタースピード:1/1000秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:シャッター優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:+0.7段
フォーカスモード:AF-C
ISO感度設定:オート(ISO 640)
その他使用機材:三脚
スズメは街中で見かける鳥です。カラフルな人工物を取り入れて、色味にメリハリをつけることで印象的な作品に仕上がります。
時折吹きつける吹雪が被写体を覆った瞬間を撮影。ベールがかかったように白く幻想的になりました。顔が吹雪の白さに消されないようなカットを選定しています。
撮影・解説:二神 慎之介