北の空を音もなく飛ぶタンチョウヅルは、まさに「貴婦人」のような優雅さと気品があります。飛ぶ姿も地上にいる姿も、共に絵になる被写体だと思います。
快晴の青空に羽根を広げたタンチョウヅルは、まるで1枚の絵を見ているようです。長めの望遠レンズで連写にして数枚撮影したなかから、羽根や姿のいいカットを選びましょう。ツルの動きに柔軟に対応するため、カメラは手持ちして撮影します。
レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
焦点距離:320mm
絞り値:f/5.6
シャッタースピード:1/5000秒
ホワイトバランス:晴天
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正: -0.3段
フォーカスモード:AF-C
ISO感度設定:ISO 400
その他使用機材:AF-S TELECONVERTER TC-20E III
AF-S・AF-Iレンズとの間に装着することで、主レンズの焦点距離を2倍に拡大するアタッチメントレンズ。良好な光学性能を備え、主レンズの性能を充分に活かし優れた画質が得られます。
地上で優雅に歩いていると、突然大きな声で鳴き始めました。外気温が低ければ吐く息が白く見えます。三羽程度の親子での行動です。
ねぐらの川へ帰る夕方の光の中に、三羽の親子がちょうど入ってくれました。2時間待っていてのワンチャンスでした。ホワイトバランスを曇天にして少し赤味を増やしています。フォーカスモードAF-Cでの連写撮影です。
撮影・解説:芳賀 健二