カメラには、ビューファインダーを覗いて見る「ファインダー」と、レンズとは反対側にある「背面モニター」の2つのモニターがあります。どちらも各種設定や画像の再生、また撮影時に構図やピントを確認するために使う大切な部位です。
ところがしばしば、どちらか一方しか映らなくなってしまった!という悲鳴が聞こえることも。もしかしたら、うっかりボタンに指が触れて、設定が変わってしまったのかもしれません。
モニターが映らなくなってしまったときの、解決方法を説明します。
どうして映らなくなったのか、順に確認していきましょう。
まずは、現在映っているほうのモニター(「ファインダー」or「背面モニター」)を見ながら、カメラの上部にある「モニターモード切り換えボタン」を押してみてください。
モニター上に【ファインダーのみ】もしくは【モニターのみ】と表示が出た場合、どちらか一方しか映らない設定になっています。
ボタンを押すたびに設定は変わります。
【自動表示切り換え】に設定すると、「ファインダー」と「背面モニター」、どちらも映るようになります。
【自動表示切り換え】は、ビューファインダーを覗いているときは「ファインダー」が映り、「背面モニター」は映らなくなります。これはカメラの「アイセンサー」によるもので、「ファインダー」と「背面モニター」の表示は自動的に切り換わるようになっています。【自動表示切り換え】になっているのに、「背面モニター」が映らないときは、「アイセンサー」に何かがかぶっていることがあるので確認しましょう。
ありがちなシーンを見ていきます。
カメラの「アイセンサー」が、撮影者が“ファインダーを覗いている”と認識すると、「ファインダー」の表示となり、「背面モニター」は映らなくなります。そのため、「アイセンサー」に指がかぶっていたり、カメラを低位置に構えた時にファインダーが衣服で遮られたりすると、「背面モニター」が映らなくなることがあります。
「ファインダー」をより見やすくするアクセサリー「目当て」がずれていると、アイセンサーが感知し、「背面モニター」が映らなくなります。
「目当て」の位置を正しくセットしましょう。
アイセンサーにゴミやほこりなどが付着していると、正しく反応しない場合があります。キズがついてしまうため決して布で拭いたりこすったりせず、ブロアーで吹き払いましょう。
「モニター切り換えボタン」の設定には、【自動表示切り換え】、【ファインダー優先】、【モニターのみ】のほかに、【ファインダーのみ】もあります。【ファインダーのみ】にすると、撮影中に、ファインダーから顔を離しても「背面モニター」には切り替わらない設定です。「ファインダー」で集中して撮影したい、覗いて撮るのが楽しい!という人におすすめです。